SSブログ

これも 好き                [自分の文章]


279 :恋する名無しさん:2011/05/18(水) 15:07:11.35

去年の冬、
受験勉強中でふらふらだった私は通学バスを待っていました。
先頭に地域でも有名なDQNが並んでおり、
嫌だなあと思いながら単語帳をめくっていました。
すると突然息が苦しくなり、意識がもうろうとし、
その場に倒れ込んでしまいました。

気がつくと、DQNが私を抱え込み、
何か呼びかけていました。
私はシャツの前がはだけ、裸足で、
口には紙袋があてられて、
なんだこれはと混乱したのを覚えています。

ほどなくして近所の医院の先生が駆け付け、
手当をしてくれました。

疲労とストレスから過呼吸になってしまったようで、
その日は点滴を打ってもらい休むことにしました。
点滴中、おそるおそるDQNと話してみました。

半年前、おじいさんが目の前で倒れ、
動揺してしまい何もできなかったこと、

救急車が来た頃には既に手遅れだったこと、
その出来事をきっかけに救命講習に通い、
今は救急救命士を目指し勉強していること、

見た目や評判からは想像もつかない
彼の別の顔に驚き、尊敬してしまいました。

事実、先生の話によると
驚くほど的確な応急処置だと感心していました。

連絡先を交換し、後日改めてお礼に伺ってからは、
よき受験友達としてメールや電話なんかするようになりました。

そして春、見事彼は志望大学に合格し、
私も滑り止めとはいえ、進学が決定しました。

お互い都内で、新生活も落ち着いたので
近況報告がてら夕食でも、という話になりました。

これはデートですかね?
彼と食事をするのは初めてです。

でも決めていました。
私は明日彼に告白します













 
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。